二人の…ｖ

天然スザクは、意外と腹黒い…?（笑）

今日、ルルーシュは朝からそわそわしていた。
何か気になることがあるの？って訊いても、気のせいだと言い張るし、もしかして熱でもあるんじゃないかと体温計を渡すと、子供じゃないって怒り出す。

ルルーシュが子供じゃないことは、僕、よく知ってるけど…。
だって、子供のルルーシュに、あんなことやこんなこと、出来るわけないし。

そう言えば、真っ赤になって怒り出して、さらには腕を振り回して暴れてくるから、宥めるのに大変だった。
ルルは、本当に怒りっぽいんだから。

でも…そのおかげで、朝から、僕は結構いい思い出来たんだけどね。

とにかく、そんな感じだったから、今日、一日はすごく心配で…。
僕とルルは学部が違うから、授業なんてほとんど一緒にならない。

昼休みだけはいつも一緒にランチの約束をしているんだけど、今日は、教室の前まで迎えにいってしまった。
そうしたら！

そのコマを担当していた教授が、ルルの肩に手を置いて！
さらには、あの細い腰に腕をまわそうとしているところだった！

僕が中に入ると、さすがに、教授は手を離したけれど…問題はルルーシュだ。
セクハラされてた、って教えてあげても、あんなのセクハラに入らない。それなら、俺はお前のこと何百回訴えればいいんだ、なんて意地悪を言ったりして！

ルルは、あまりにも無防備すぎるよ…。
綺麗で、可愛くて…とにかく…ああ、もう！
とにかく、僕のルルは可愛くて魅力的なんだから。ちゃんと気をつけてくれなくちゃ困るんだ。
それなのに。

思わず泣きそうになると、ルルは「仕方ない奴だな」って、僕の頬にキスをくれた。

子供扱いして…。
そんなキスじゃ、足りないって知ってるくせに。
どうせなら、唇にしてほしかったな。

あ、それで…最初の話に戻るけど…。
今日一日、ルルがそわそわしていた理由は、今日は僕たちがお互いの気持ちを確認しあった記念日だったからなんだ。

いつの間にか授業を抜け出して、ルルは、ジェレミアズスイーツショップでケーキまで買ってきてくれていた。
夕飯ももちろんルルの手作りだ。
最近、ルルの料理の腕はすごく上がってきた。
なんか…奥さんみたいだな。

それにしても、ルルは本当にジェレミアズスイーツショップのケーキが好きなんだな…。
バイト代は安いし、オーナーは横暴だけど…あそこでバイトしてて、本当によかった。
明日は、ジェレミアさんのいない時に、新作ケーキよけておこう。