ホワイトデイ…

今日はホワイトデイ。
俺たちの場合は、いつもお互いにわたしあっているので、ホワイトデイのお返しも、それぞれ用意している。

一応…今回も用意してはいるのだが…。

スザクは、たぶん、ジェレミアズスイーツショップのものを用意してくるだろう。
ジェレミアのスイーツは絶品なので、あれ以上のものを見つけることは難しい。

俺としては…やはり完璧なホワイトデイを演出したいのだが…。

占い

超久々に復活です！
また、ぼちぼちがんばります。

朝のニュース番組の中の占いコーナーを、スザクはとても楽しみにしている。
最近、思考が乙女よりだ。

その占いは、名前の頭文字で（「あ行」「か行」など）判断するのだが、今日「さ行」は順位がよくなかった。
気にしてないといいつつ、スザクは占いの順位がよくないと、明らかにテンションが下がるのだが。
今日のアドバイスは、「苦手な人とはなすと仲良くなれるかも」というものだった。

そして、大学での出来事。
スザクは、いきなり会長（ミレイ）をランチに誘った。

いつも俺と二人でランチしていたのに…。
なるほど、スザクにとっては、会長が苦手な人物というわけか。
少々気に食わないが、スザクが占いを楽しみにしていることは分かってるから、俺はつきあってやろうと思った。
（あいつ、現実主義なところがあるくせに、どうして変なところ、乙女思考なんだろう？）

だが！
スザクのやつ、「苦手な人とは、自分一人で対峙しないと意味ない」」とかなんとかいって、俺の同席を拒んだんだ！

信じられないっ！

普通、拒むか！？

金輪際、もう二度と！　スザクと一緒にランチしてやらないっ！

今日は、ブリタニアの家に泊まってやるっ！

後悔してもしらないんだからな！

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甘えん坊

とある日の出来事。
ユフィが登場します。

ずいぶん前に、クロヴィス兄さんとコーネリア姉様が大学までおしかけてきたことがあったが、今日はなんとユフィがやってきた。
黒縁の眼鏡に、やたらとかわいらしい子供っぽい感じの服をきて変装はしていても、もともとの美しさはそう隠せるものではない。
ユフィは、俺よりも一つ年下という若さながら、オペラ歌手としてデビューしている。
最近、リリースしたCDがかなりの人気で、彼女の顔自体、大勢に知られているというのに、あまりにも不注意ではないだろうか。
ファンに囲まれたりしたらどうするんだ。
今時は、ストーカーとかの心配もあるし…。

だが、そういったら、ユフィに「ルルーシュがあいにきてくれないからです！」とおこられてしまった…。
あいにいくといっても…この間、ユフィのコンサートにはいったんだが、楽屋まで押し掛けたら迷惑だろうからとそのままかえってきたんだ。
あの時はかなりハードなスケジュールのツアーだったから、合間に時間もとれなかっただろうし…。

だが、ユフィは、俺が楽屋にいかなかったことも気に食わないようだった。
ナナリーもそうだけれど、年頃の女の子は、扱いが難しいな。

結局、週末にあちらの家に泊まりにいくことを了承させられ、あげくのはてには、一緒のベッドで寝たいとねだられた。
ユフィは甘えん坊だな。

そういえば、ナナリーも、帰省のたびに、一緒のベッドで寝たがるけれど、そういうところ似ているんだろうか。

なんとかユフィを返した後、スザクと待ち合わせしていたので、図書館へ。
その話をすると、スザクは、いきなり「二人きりなんて駄目だよ！　僕も一緒のベッドで寝る」なんて言い出した！

そんなの、ありえないだろう！？
ユフィは結婚前なんだぞ。男と同衾するなんてありえない！

全く…いくらスザクだっていいっていいことと悪いことがあるのに…。

それとも、スザクも俺に甘えたいんだろうか？
別に、いつだって甘やかしてやるのに…バカな奴。

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個人的には

スザクは大変だったけど、個人的にはうれしかったルルーシュ？

ジェレミアズスイーツショップ一行による敵情視察は、かなり大変だったらしい。
かえってきた日、スザクはぐったりしてて…。
だけど、聞いてみると、確かに大変だったみたいだ。

まず、チームは、年増の同僚一人と、スザク・ジェレミアコンビに分かれたそうだ。リストを渡されて、そこのスイーツを二人で買ってこい、ということだったのだが、なぜ、そこで一人ずつに分かれなかったのか、さすがにスザクも不安になったらしい。
その理由はすぐに分かったそうだ。

まず、ジェレミアは、ドーナツショップー例の、クロヴィス兄さんが一時間並んで買ってきたというドーナツショップだーで、もめ事を起こした。
行列を見たとたん、店員にくってかかったそうだ。
「こんなに並ばせるなんて客をなんだと思ってるんだ！？　光速で販売しろ！」と…。

それでも、平日だから、いつもよりはすいていて、待ち時間は３０分だったらしい。
ジェレミアが待てない、絶対やだとだだをこねたので、スザクは一人で並んだのだが…５分置きに携帯にメールが入ってきたとか。
その前の騒ぎもあるし、スザクはいたたまれなかったらしい…。

さらに次は、ケーキショップで。
そこは、客が並んでいなかったらしいのだが、ケーキのデザインが気に食わないから買いたくない、と大声でいったらしい。
いわれた方にしてみれば、いい気はしない。
営業妨害だともめて、間に入ったスザクはもみくちゃ状態。

その次は…。

スザクの記憶をなぞっているだけで、俺まで疲れてきた…。
可哀想なスザク。
いっそのこと、俺のところで雇ってやってもいいんだけど…。でも、「ゼロ」のことは、スザクにはまだ内緒だし。（＊注／１）

だけど、悪いことばかりでもなかった、かな。
疲れてて、心細くなっていたせいなのか…あの夜のスザク、いつもより甘えてきて、…その、いろいろとすごくて…。
個人的には、ちょっとうれしかったんだけど…。

でも、スザクをいじめたジェレミアのことは、やっぱり許せないから。
そうだな…。

匿名で、オレンジ100個くらい送っておこうかな。
確か、あいつ、オレンジが大嫌いだったはずだから。

注１）ルルーシュは、学生ながら、会社を起こしています。
現在、あつかっているのは、ウィルスソフトと、「黒の騎士団」というガードマンです。（起業仲間は、扇とカレンの兄／直人。ちなみに、カレンも一緒に働いてます）
詳しくは、SS「ぷちバレンタインパニック！」をご参照下さい。

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紅葉ツアー

冗談じゃない、といいつつ、興味はある…。

会長の計画性のなさには、本当にあきれる…。

昨日、会長が（…ああ、いけない。もう会長じゃないのに、ついついそう呼んで
しまう）俺のところに、紅葉見学計画とかいう企画書を持ってきた。
内容は、タイトルの通り、そのままなのだが…。

この計画、というのがとんでもなかった。
七泊八日で、日光、京都、大阪を回るというものなのだが…

まず第一に、七泊八日って…いったい、どこでそんな休みがとれるか
という問題がある。
ゴールデンウィークや夏期休暇じゃありまいし、そんな長い休みがあるはずないじゃないか。
もしとれたとしたって…なんだって、あいつらとずっと顔を合わせてなくちゃいけない？

一泊くらいだったら、つきあうけど…。
七泊なんて、冗談じゃない。

紅葉にしたって、日光で紅葉を見て、さらに京都でも見る計画があるらしい。
何も、二か所も見なくたって。

さらには、混浴の温泉を入れろ、と…。

なんてはしたない！

だいたい、メンバーには、ナナリーだって入っているんだ！
兄の俺でさえ、どうかと思うのに…スザクやリヴァルと一緒なんてありえないだろうが。

全く…。
こんなの却下だ。改善の余地も感じられない。
はあ…。

だが、紅葉か…。
悪くないな。

ナナリーとスザクの三人で出かけるのはどうだろう？
もちろん、温泉はなしだ。
混浴じゃなければいい、というものではない。
温泉に二人きりになったりしたら、スザクのやつ、何をするか分からないから…。

休みがとれるかどうか、スザクにきいてみよう。

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