うるさい…

お姉様方襲撃（笑）

口は災いのもと、というけれど、本当にその通りだ。
たまたま、講義が休講になった時に、携帯にコーネリア姉様から連絡が入った。
今どうしているんだと訊かれたから、素直に答えたところ…ちょうど近くにいるから、大学に寄ると言い出した。
しかも、クロヴィス兄さまも一緒に…。

ありえない。
大学で、姉様たちにあうなんて。

逃げようと思った。
だが、スザクが（こういう時はいつもそばにいるのは…どうしてなんだろう？）「せっかくきてくれるっていってるのに、失礼じゃないか」って…。

失礼も何も、こちらの都合もきかずに、押し掛けてくる方のが失礼なんじゃ…？

結局、スザクがはなしてくれないから、１５分後には、姉様たちが到着し、カフェテリアでお茶をすることになってしまった。

別に…俺は、姉様たちとあいたくないっていうわけじゃない。
腹違いの俺とナナリーにとてもよくしてくれるし（それも、ずっと何年もあっていなかったというのに）、いい人たちだと思う。
だけど、あまりにもストレートに好意を寄せられたら、どう返していいか分からない。

確かに、半分、血のつながりはあるけれど、逆にいえば、それだけのことなのに…。

姉様は、カフェテリアの紅茶をまずいと文句をいいながら、最近調子はどうだ、ときいてきた。
まあまあ普通です、と答えると、いきなり腰を触ってきて、学生なのだから少しは自重しろよ、と謎の言葉をはいた。

なぜかスザクが赤くなっていたけれど…。
あれはどういう意味だったんだろう？

とにかく、たっぷり１時間も姉様につきあって、今日はほとほと疲れてしまった。
今日の夕飯当番は俺だけど…スザクが作ってくれるチーズオムレツが食べたいな。

かえってきたら、ねだってみようかな。