ナナリー…！

ナナリーの成長を喜ぶルルですが…。

今日は、ナナリーとの二週間に一度のデートの日。
ナナリーに会うのは俺も楽しみだし…前々からこの日をとても楽しみにしていた。

だが…。

昨夜から、スザクが熱を出してしまって…。
それも、かなりの高熱だ。

「僕は鍛えてるから大丈夫。病院も近いし。せっかくのナナリーとのデートなんだから気にせず行ってきて」と、スザクは笑顔で俺を送り出してくれたのだが、やはり心配で…。

だけど、ナナリーもこの日を楽しみしてくれているはずだから、心配をかけてはいけないと、俺なりに笑顔で…と思っていたけれど。

駄目だな。
ナナリーに逆に気を使わせてしまった。

スザクが病気だと俺から聞き出したナナリーは、「それなら、おうちでデートしましょう。スザクさんの看病も出来るし」と、そういってくれた。

ナナリー…。
俺とのデートのために、とても可愛らしく着飾ってきてくれていたのに…。

駄目な兄だな、俺は。

帰宅し、スザクの様子を伺ってから、ナナリーの作ってくれたドーナツをお茶菓子に、二人でお茶をした。
ナナリーの作ったドーナツは、とてもおいしくて、店で売っているのと同じくらい…いや、それ以上の出来だった。

成長しているんだな、ナナリーは。

今日のデートが駄目になったことを謝ると、次のデートの時にプリクラをいっぱい撮ってくれればいい、と言われた。

プリクラの百枚や二百枚、どうってことないさ！
ナナリーが望むならいくらでも…！

……ところで、プリクラって…何だ？？