ドーナツ50個

クロヴィス様ご登場です。

、先日、オープンしたばかりのショッピングモール「アトシア」の内装デザインは、
他でもない、この私、クロヴィス・ラ・ブリタニアが担当した。

さすがに私がデザインしただけのことはあり、連日大賑わい。
ブリタニアから進出、日本では第二号店となる、「クリスピークロールドーナツ」も出店。
私は、そのドーナツは食べたことはないのだが、なかなかの味らしい。

ルルーシュは、甘いものが好きだというので、ちょうど所用で立ち寄った際、1時間ほど並んで
購入してみた。
並んでいる時には、作りたてのドーナツ一つが振舞われるという、なかなか心憎い演出もある。
味は…うん、やはり悪くない。

枢木は大食いだという話も聞いたので、思い切って50個ほど購入した。
何しろ色々な種類があって、どれを買おうか迷ってしまったのだ。

私もひいきにしているブティックで、秋物の洋服も購入する。
ルルーシュによく似合いそうな、カシミアのセーターだ。

土産を手に、意気揚々とルルーシュ・枢木宅を訪ねてみたところ、枢木は来訪を喜んでくれたのだが、
ルルーシュの機嫌がすこぶる悪い。

昨夜なんとかかんとか…いう話だが、二人とも喧嘩でもしたのだろうか？
いけないなあ。喧嘩など。

永遠の愛を誓い合った二人ならば、仲良くしなければ。
ここは、一つ兄の威厳を持って、ルルーシュに注意を…。
ルルーシュは、美しくて、利発で…とてもすばらしい人間だが、少々短気なところがあるからな。

だが、ルルーシュときたら…私の話に聞く耳持たなくて…。
しかも、「ドーナツ50個も買ってくるなんて！」と怒り出すし…。

遅い反抗期だろうか？
いや…私達は、長いこと離れて暮らしていたのだし、それも仕方ないかもしれない。
兄として、優しく包み込んでやらねば。

文句を言いながらも、ルルーシュはドーナツをおいしそうに食べていた。
弟と、弟の恋人と…三人でのお茶は、最高だ。

…しかし…三人で50個はちょっと無理だったようだ。
次回は…せめて30個にしておこう。

注）アトシア→有楽町にオープンしたイトシアのぱくり（笑）
クリスピークロールドーナツ→クリスピークリームドーナツのぱくり（笑）