昨日は、ルルーシュと一緒に久しぶりに有意義な時間を過ごすことができた。
いつでも遠慮などせずに遊びにこいといっているのに、無理矢理呼び寄せない限り、ルルーシュは我が家に顔を見せようとはしない。
泊まりもOKなように、部屋まで用意してあるというのに。
(しかも、枢木と二人で泊まることができるように、わざわざキングサイズのダブルベッドまで用意したんだが…。ギルフォードに、気をまわしすぎだといわれたのだが、その程度、姉として当然の心遣いだ。あいつらは、新婚そのものだからな)
いくら待っていてもこないので、こちらから押し掛けることにした。
本当は、シュナイゼル兄上もつれてきたかったのだが、何しろ多忙な身の上だけに、時間がなかなかあわない。
考えてみたら、兄上は、まだルルーシュに会っていないのでは…?
そういえば、初めてルルーシュたちをたずねた時には、確か、長期海外ロケに出かけていて留守だった。
どこぞの砂漠での撮影だったような…。
(注:シュナ様は、俳優をしています)
まあ、兄上のことはいい。
大人なのだし、そのうち自分からルルーシュを訪ねていくだろう。
久しぶりにあうルルーシュは、相変わらず見目麗しく、健康状態も順調なようだった。
私たちがちょうどついた時には、枢木と手をつないで待っていて…。
学部が違うせいなのか、片時も離れたくないといった様子。
なかなかに微笑ましい。
二人の仲も順調すぎるほど、順調なようだが…少々心配なのは、ルルーシュが枢木に壊されやしないか、ということだ。
ああいういかにも少年といったタイプの男は、夜になると激しそうだからな。
自重しろ、という言葉は、枢木に向けてだったのだが…あいつ、真っ赤になってしまって、意外と純情だな。
ルルーシュは全く動じていなかった。さすがは私の弟。
ーーーそれとも、激しいのは、枢木ではなくルルーシュの方なんだろうか?
今度それとなく、探りを…。
ん? ギルフォード、何だ?
おい、心外だな。よけいなことなどではなく、私は心底弟の身を案じて…。
ああ、そうか、お前、私がルルーシュのことばかり気にしているから、やきもちをやいているのか?
仕方ないな…。
ギルバート…今夜は二人で、映画でも見にいくか?
その後はどうするかは…。
ふふ、女の私にそこまでいわせるのか?
バカ…。
(注:ネリ様とギルフォードは結婚しています)